1. 辛くないと売れない
タイの料理といえば辛さが命。「タイ人向けに日本の本場の味を!」と思って出したラーメンが「味が薄い」と言われるケースが多発。特に、タイの人たちは「辛い=美味しい」という感覚を持っているため、ピリ辛要素を加えないとそもそも選ばれない可能性があります。例えば、バンコクの某ラーメン店では、最初は本格的な醤油ラーメンを提供していましたが、客足が伸びず、試しに「スパイシー醤油ラーメン」を出したところ、一気に売上が2倍に!
2. 氷入りラーメンがウケる!?
日本では考えられないかもしれませんが、タイではスープに氷を入れる文化があります。「熱々のラーメンをハフハフ食べるのがラーメンの醍醐味だろ!」と思うかもしれませんが、タイの人たちは暑さに弱く、冷たいスープのほうが飲みやすいと感じる人も多いのです。そのため、冷やしラーメンのバリエーションを増やしたり、スープの温度を調整するオプションを提供すると、新しい需要を掘り起こせるかもしれません。
3. パクチーが苦手なタイ人もいる
タイ料理にはパクチーが多く使われますが、意外にも「パクチーが苦手なタイ人」も少なくありません。実際に、あるラーメン店では、パクチーを大量にトッピングしたラーメンがあまり受け入れられず、パクチー抜きオプションを作ったところ、客層が広がったという話もあります。
こんな感じで、日本のラーメンをそのまま持ち込むのではなく、タイの食文化や嗜好に合わせたアレンジが必要です。「日本の味を守る!」のも大切ですが、「現地で売れる味を作る!」という視点も忘れずに。