タイでラーメンを売るときに気をつけるべき3つの罠

タイでラーメンを展開するのは、一見すると簡単そうに思えます。しかし、いざ出店してみると思わぬ問題に直面することも。実際にタイでラーメン店を経営する人たちの話を聞いてみると、次の3つのポイントを押さえないと厳しいことが分かりました。

1. 辛くないと売れない

タイの料理といえば辛さが命。「タイ人向けに日本の本場の味を!」と思って出したラーメンが「味が薄い」と言われるケースが多発。特に、タイの人たちは「辛い=美味しい」という感覚を持っているため、ピリ辛要素を加えないとそもそも選ばれない可能性があります。例えば、バンコクの某ラーメン店では、最初は本格的な醤油ラーメンを提供していましたが、客足が伸びず、試しに「スパイシー醤油ラーメン」を出したところ、一気に売上が2倍に!

2. 氷入りラーメンがウケる!?

日本では考えられないかもしれませんが、タイではスープに氷を入れる文化があります。「熱々のラーメンをハフハフ食べるのがラーメンの醍醐味だろ!」と思うかもしれませんが、タイの人たちは暑さに弱く、冷たいスープのほうが飲みやすいと感じる人も多いのです。そのため、冷やしラーメンのバリエーションを増やしたり、スープの温度を調整するオプションを提供すると、新しい需要を掘り起こせるかもしれません。

3. パクチーが苦手なタイ人もいる

タイ料理にはパクチーが多く使われますが、意外にも「パクチーが苦手なタイ人」も少なくありません。実際に、あるラーメン店では、パクチーを大量にトッピングしたラーメンがあまり受け入れられず、パクチー抜きオプションを作ったところ、客層が広がったという話もあります。

こんな感じで、日本のラーメンをそのまま持ち込むのではなく、タイの食文化や嗜好に合わせたアレンジが必要です。「日本の味を守る!」のも大切ですが、「現地で売れる味を作る!」という視点も忘れずに。